教材を絞って

自分に合う英語耳訓練の方法を4通り紹介したところで、今度は効果的な訓練方法とその進め方について述べていきます。主に教材を使用する訓練について、教材の使い方や具体的な訓練方法、音声を文字として書き取るやり方、さらに発音を聞き声を発する練習方法を紹介します。

まずは教材の使い方からです。望ましい方法は自分に合う教材をできるだけ絞って使うということです。先にリスニング教材について触れた通り、最近では膨大な数の教材が存在します。確かに良い教材はたくさんありますが、一度に何種類もの教材を使って訓練することはお勧めできません。種類が多い分幅広くいろいろな教材に触れることはできますが、1つ1つを少しずつこなすことになってしまいます。そうすると1つの教材にじっくりと取り組むことが難しくなり、結果的に中途半端な状態で教材を終えてしまうことにつながるのです。従って例えば、3ヶ月間はある1冊のテキストだけに集中して訓練すると決め、徹底的にそのテキストを使って練習します。リスニング内容を覚えるくらいに繰り返し何度も聞くことで英語耳が作られるのです。

そして1冊をじっくりと通ったら次の教材に進み、またそれを使ってしっかりと訓練します。とても地道で根気のいるやり方ではありますが、無駄なく確実にリスニング力を付け英語耳を鍛える一番の近道だと言えます。実際のところ1日30分〜1時間でできる練習量には限りがあり、その中で多くを網羅しようとすると無理が出てきます。ですので、1回の訓練に使うのは1つの教材のみとした方が効率が良いのです。

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