シャドーイングでさらに効果アップ

英語耳を作るための訓練方法を説明してきましたが、ここではリスニングだけではなくスピーキングにも効果のあるシャドーイングという方法をご紹介しましょう。シャドーイングとは、英語の音声を聞き、後に付いてその音声を音読することを言います。これは同時通訳者の訓練方法としてよく知られています。

やり方は、100語程度の短めの英文を使用し音声から少し遅れて聞き取った音を自分で発音していくものです。先ほど紹介したディクテーションとほぼ同じ流れで、1回目は全体を通して、次にもう1度全体を聞きながらどんどん発音していきます。3回目以降は納得のいく発音ができるまで聞いても良いですし、段落毎か文章毎に区切ってやってみても良いです。このシャドーイングは聞きながら発音するのでかなり高度な方法ではあります。

相当な集中力を持って取り組まなければならないので、長時間一気にやることは難しいと言えるでしょう。集中して音声を聞き取ろうとすることは大きな訓練効果をもたらし、英語耳上達にぐっと近づきます。最初はほとんど付いていけずに辞めたくなることもあるかもしれませんが、そこで諦めずに続けて欲しいと思います。耳で英語を聞きながら音読をすることでより脳が活性化されますし、英語を発音するのですからスピーキングの練習にもつながります。

いざ英語を話そうと思ってもなかなか口が動かないものです。シャドーイングで口を英語の発音に慣らしておけば比較的スムーズに英語が出てくるのです。英語耳とともにスピーキングの基礎練習もできるシャドーイング。リスニングのみの練習に慣れてきた、あるいは物足りなくなったという方、ぜひシャドーイングにトライしてみてください。

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